君に届け



お母さんのあの上機嫌さは半端じゃないけど…



何をする気なのかは全然わからない─



「どうする…?」



「ん〜…俺は別にいいけど、幸村は?」



信号で止まり、あたしの方を振り向きながら池澤は言う。



今帰れば何かあることはわかってるけど…



決めた。



「じゃあ…帰る。」



「わかった。」



返事をしてしばらく窓の外を見ていたあたしは、気付けば家に着いていた。







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