君に届け
2人きり☆池澤side☆
………………?
俺は一瞬、自分の身に起きたことが理解出来なかった。
キス…された?
「池澤〜?大丈夫?」
俺の目の前で手を振り、意識を確かめてる幸村。
「あっ…うん、大丈夫。」
「よかった…失神されたら困るもん。また病院行きだよ?」
「いや…もういい。」
病院はこりごりだ─
それより、さっきから胸のドキドキが止まらない…
幸村は平気な顔して笑ってるけど…
「そうだ!この前料理作れなかったし、今日こそはあたしがご馳走するね♪」
そう言って、キッチンに立つ幸村を俺は無言で眺める。
情けねぇな…俺。
キスなんて初めてやった訳じゃないのに…
なんでこんなに─
ドキドキするんだよ…?