君に届け
「え…?」
池澤も驚いてるみたいで、じっと葛城先生の顔を見つめる。
「幸村の担任は俺だ。だから…お前は5組。」
あっ…
あたしは5組で、担任はこの葛城先生って訳…?
そうなんだぁ…
「イケ、俺はこれからLHRだから、幸村を連れてく。お前は主任に謝りに行け…主任、心配してたぞ?」
「わかりました…」
池澤はなんか納得いかないって感じだった。
おかしい…
さっきまでの池澤とは全然違うじゃん…
「行くぞ、幸村…」
「はい…」
あたしは、池澤を置いて葛城先生の後を追う。
「あの…」
「ん?」
階段を降りる途中、あたしは葛城先生に問いかけた。
「池澤先生とは…どんな関係なんですか…?」