君に届け
14.いかないで─
話は飛んで1年後─
あたしは無事に高校2年に進級して、相変わらずの日々を送っていた。
ちなみに…
憲介は、転勤することなくこの学校にいる。
それを聞いた時は、綾芽と一緒になって喜んだ。
綾芽とは2年でも同じクラスになって…
これは偶然だと思うけど、担任までもが同じ葛城先生だった─
という訳で、1年の時とあまり変わらない日常を過ごしていたあたし。
憲介と葛城先生の他愛もない喧嘩を見たり…
綾芽と遊びに行ったり…
とにかく楽しい日々。
あたしは満足だった。
だけど…
あの日、突然の悲劇があたしに襲いかかった─