君に届け
これからも、
それから、涼哉さんによる簡単な問診を受けた憲介。
あたし以外の葛城先生や志帆さん、涼哉さんや詩音ちゃんのこともしっかり覚えていた。
自分の名前や職業、年齢とかもちゃんと…
「明日は精密検査だね。まだ油断は出来ないけど…きっと大丈夫だ。」
涼哉さんの言葉を聞き、ますます安心した。
あたしは、志帆さんと綾芽、それからお母さんに憲介の意識が戻ったことを連絡した。
みんなとても喜んで、志帆さんはすぐに病院に駆けつけてきた。
泣きながら『バカ憲介』と連呼していた。
そして…
一番重要な話をした。