君に届け
「だから…真先輩がお前の担任だって聞いて、心配でさ。」
意味わかんない…
意味わかんないよ、池澤…
あたしがその愛奈って人に似てることが、葛城先生と何の関係がある訳?
「池澤…」
「ん?」
「葛城先生は…愛奈って人に何かしたの?」
あたしは、覚悟を決めて池澤に聞いた。
「あぁ…」
池澤は、そんなあたしの質問を肯定した。
「真先輩は…」
目を瞑り、唇を噛み締める池澤…
話をするのも苦しいことなのかな…?
「…ごめん。」