君に届け



突然、後ろから声が聞こえてきた。



あたしは、反射的に後ろを振り返る。



後ろは木の幹…
と思ったら、反対側に誰かがもたれ掛かっている。



「誰…?」



「俺か?幽霊。」



は…?
こんな昼間に幽霊なんているはずない。



ましてや、本当に幽霊なら、自分で幽霊だって名乗らないでしょ…



「嘘だし…」



自称幽霊さんは、少し笑いながら言った。



そして、木の幹で隠れていた姿を現した…







< 5 / 282 >

この作品をシェア

pagetop