君に届け
「講師…?」
講師って、塾とかで勉強教えてる人じゃないの…?
学校なら教師…だよね?
「知らない?まぁ何て言うかな…説明したら長くなるからいいや♪」
あっそうですか…
「無視?」
池澤は反応しないあたしの隣にやって来た。
「幸村…だっけ?」
あたしは頷く。
「お前さ、入学式サボってどうすんの?」
「別に…あたしが何しようと勝手じゃん…」
「まぁな…」
返す言葉がなくなったのか、池澤は黙り込んだ。