君に届け
7.衝撃--後編--
次の日─
学校にやって来たあたしを迎えたのは、満面の笑みを浮かべた池澤だった。
「おはよ!」
校門の前で、軽快に挨拶する池澤。
「…はよ。」
朝が苦手なあたしは、不機嫌気味に挨拶を返す。
「機嫌悪いな…」
「あたしはなんでアンタがそんな元気なのか、それが知りたい。」
朝から元気出せって方があたしには無理だよ…
「まぁ…なんだろな?俺はいつでも元気だから♪」
「はぁ…」
「とにかく、来てくれてよかった。ちなみに、補習は理科準備室でやるからな…」
池澤は、「ちなみに」の所から声を潜めながら言った。
理科準備室ってことは、葛城先生が絡んでるな…
あの人、理科の先生だしね。
「わかった。」
「おし。絶対サボるなよ、先輩にも言ったから大丈夫だと思うけど…」
「サボらないよ…」
決めたもんね。