理想の彼氏の7条
第1章

夢の7条

世界に必要なのは恋!
人間は恋愛しないと社会が成り立たないの。
だから、みんな恋をする。

お母さんもお父さんもおじいちゃんもおばあちゃんも
学校の先生も近所の人もテレビに出てる有名人も
世界の偉い人だってみんな恋して泣いたり笑ったり
怒ったりしてるんだから。

あたしだってその一人。
今年から大学生になったあたしは彼氏作りに
はげんでいる。

と、言いつつも合コン行ったりなんてことはしない。
だって、合コン行って収穫あるなんてあるわけない。

それはいい出会いがあるかもしれない。
でも、あたし的にはムリなの。

合コンなんかに来る男の子なんて軽い。
女の子にヘラヘラしてる男子なんて見てると寒気がしてくる。

「由美~!」

「ん?どうしたの、さっちゃん」

「もう、聞いてよ~和くんがね~」

大学入って最初にできた友達、今野幸恵<コンノサチエ>はちょっと厄介。
恋愛系の話になると正直ウザい。
一般的な女の子ってこと。
普段はめっちゃ話も合うしいい子なんだけど・・・

「ん~?それで?」

「和くん、合コン行ったんだって!!どうしよう。
和くん女の子ゲットしちゃったのかなぁ?!」

「さっちゃん、和くんのこと本当に好き?」

「えっ?!好きだよッ!24時間和くんのことで頭いっぱいだもん。」

わー、これこそ恋する乙女だね。
24時間開いてを思えるほどいい恋してるんだね。
少しうらやましい。

「じゃあ、作戦考えようか?」

「作戦?」

さっちゃんは少し涙目になりながらあたしの話を聞く準備をする。


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