理想の彼氏の7条
「あのね、男の子も女の子もギャップに弱いでしょ?そこを利用するの」

「ギャップ?でも私、由美みたいにスポーツとかできないし・・・」

「ギャップって、スポーツだけ?」

「えっ?」

「他にもあるでしょ?いろいろと」

「いろいろ・・・」

「あとはさっちゃんが考えてね?」

「え?・・・うん。」

「その次が大事だよ!和くんの中でさっちゃんが特別な存在として大きくならないと」

「特別?」

「そう。今の段階だとさっちゃんと和くんはただのクラスメイト。そのクラスメイトから抜け出すためには、ちょっとしたことでも気を抜いたらいけないの。」

「例えば?」

「同じ講義受けてたりするじゃない?その授業中に1回くらいは目合うでしょ?」

「1回くらいは・・・」

「その1回くらいが重要なの!!」

「そうなの?!」
「そう!その1回くらいで勝負が決まるの。まず、目が合った時笑顔は基本!そして周りには気づかれないくらいに小さく手を振るの。」

「そんなんでいいの?」

「そんなんでとか言わないで。重要ポイントだから。」

「分かった。やってみるね!由美って恋愛マスター?でも、彼氏いないよね」

「彼氏ね~いい人いないかなぁ」

「このあいだデートに誘われてたじゃん」

「あーあの人ね。タイプじゃないし、軽そう。」

「由美って、モテルのに損してるよね」

「損なんてしてない。」

「してるよ。可愛いのにもったいない。」

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