校庭の隅、青空の陰
ふと思う いつから君に 恋をした?
どうでもいいけど どうでもよくない

君の名を 繰り返し書く 授業中
消しても残る 恋の傷跡

「片思い この感覚が たまらなく
好き」と答える 強がりな僕

「誰が好き?」 君はいきなり
不意に問う
僕の答えを 知ってるくせに

何気ない その一言で 救われる
計り知れない 君の存在

友達じゃ なけりゃいいなと よく思う
今すぐ君を 彼女にしたい

帰り道 僕はどうすりゃ
いいのかな?
抱きしめるのか 突き放すのか

寂しさを 押し殺しながら
吐く言葉(いき)は
白く染まらず 君に届かず

あの日した 君との約束 今はもう
果たすことなく 記憶に眠る

気がつけば 重ねた記憶 キミと僕
春に出会って 春に別れる

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