校庭の隅、青空の陰
席替えで 君の隣りに 座りたい
それが本音の 学級委員

黒板の 文字が消されて いくように
溢れた思いは ただ流れゆく…

古(いにしえ)の 世界の歴史
とかよりも
君のことだけ もっと知りたい

君微熱 早退をした 昼下がり
隣空席 憂鬱な午後

ピタゴラス 三平方の 定理より
気になる君の スリーサイズ

すれ違う 同じ空気を 吸うだけで
なんだか優しい 気持ちになれる

エネルギー 保存の法則
みたいにね
君との恋も 不変にしたい

「おはよう」と 「さようなら」しか
ないけれど 
君の隣は 居心地がいい

傘忘れ 戸惑う君の 横顔に
「イッショニカエル?」
なんて言えない

君のこと 想う分だけ 背が伸びる
そんな気がする 中三の恋

< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop