校庭の隅、青空の陰
いつまでも 続くと思って いた日々は
前触れもなく 崩れ去りゆく

親指で 綴られる愛 何度でも
見たり消したり ミタリケシタリ

ありえない そんな想いで
火をつける
夜空に弾けた ひと夏の恋

空き缶と 募る想いを 蹴飛ばして
家路を急ぐ 街灯の下

当たり前 そんな言葉の 意味さえも
わからずにいた 校庭の隅

将来を 誓ったはずの 君にさえ
重ねてしまう 偽りと嘘

その華奢な 君の体を ギュッとする
もう離さない 離れたくない

「運命」を 信じていても 映らない
二人を繋ぐ 赤色の糸

未来さえ 売り払っても 構わない
君が隣に 居てくれるなら

親指で 繋がっている 今時の
愛の重さを 量ってみたい

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