ハイスクールラブ
真奈美はこうやって側にいても、決して紘季に近づいたわけではないとわかっていた。
どうしたら紘季に受け入れてもらえるのだろう・・・。
真奈美は紘季の額のタオルを換え、氷を冷凍庫から持ってきて足した。
ふと、壁に貼ってあるカレンダーに目がいく。
一箇所だけ大量に画鋲がついている部分があった。
(6月29日・・・来週だ・・・。何かあるのかな)
時計を見ると20時前だった。
紘季の熱が下がるまで側にいるつもりだが、さすがに家に連絡しないわけにもいかない。
真奈美は玄関で母の携帯に電話し、1人暮らしの友達が風邪をひいて寝込んでいるから、今日は看病するために泊まると言った。
母は仕事中で、よほど忙しいらしく、わかった、お父さんにメールしときなさいと言ってすぐに電話を切った。
真奈美は父と姉あてにメールを送った。
部屋に戻り、脱ぎ捨ててあった紘季のジャケットをハンガーにかけたり、タバコの吸殻でいっぱいになった灰皿などを片付けた。
しかし、それ以外、片付けるところは特になかった。
真奈美は紘季の枕元に座り、深い眠りについてそうなことを確認すると、そっと紘季の手を握った。
(熱い・・・)
紘季のごつごつした手から、体温が伝わる。
このまま時間が止まればいいのに・・・。
真奈美はそのままベッドに頭を乗せて眠りに落ちた。
ブー・ブーという携帯のバイブの音で目が覚めた。
姉からのメールだった。
『男でしょ?お父さんからさぐりが私のとこに入ったから、フォローしといたよ。感謝してよね。』
真奈美は心の中で姉に感謝したが、きっとまた金をせびられるだろうと思った。
どうしたら紘季に受け入れてもらえるのだろう・・・。
真奈美は紘季の額のタオルを換え、氷を冷凍庫から持ってきて足した。
ふと、壁に貼ってあるカレンダーに目がいく。
一箇所だけ大量に画鋲がついている部分があった。
(6月29日・・・来週だ・・・。何かあるのかな)
時計を見ると20時前だった。
紘季の熱が下がるまで側にいるつもりだが、さすがに家に連絡しないわけにもいかない。
真奈美は玄関で母の携帯に電話し、1人暮らしの友達が風邪をひいて寝込んでいるから、今日は看病するために泊まると言った。
母は仕事中で、よほど忙しいらしく、わかった、お父さんにメールしときなさいと言ってすぐに電話を切った。
真奈美は父と姉あてにメールを送った。
部屋に戻り、脱ぎ捨ててあった紘季のジャケットをハンガーにかけたり、タバコの吸殻でいっぱいになった灰皿などを片付けた。
しかし、それ以外、片付けるところは特になかった。
真奈美は紘季の枕元に座り、深い眠りについてそうなことを確認すると、そっと紘季の手を握った。
(熱い・・・)
紘季のごつごつした手から、体温が伝わる。
このまま時間が止まればいいのに・・・。
真奈美はそのままベッドに頭を乗せて眠りに落ちた。
ブー・ブーという携帯のバイブの音で目が覚めた。
姉からのメールだった。
『男でしょ?お父さんからさぐりが私のとこに入ったから、フォローしといたよ。感謝してよね。』
真奈美は心の中で姉に感謝したが、きっとまた金をせびられるだろうと思った。