11色の眼(レンズ)
『木漏れ日は白(シロ)』

蝉が響く
気怠い午後
そこはかとなく
続く日々

ザワメキと
セイジャクの
二律背反

とぎれ
途切れ
の白昼夢

降り注ぐ
光の放物線は
鮮やかに
緩やかに
弧を画き

発散

弾け飛んだ破片に
風が交差する

あの夏の日
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