私のスイートダーリン。

「佐野を助けたくて…駄目だったかな。そうだよね、私のせいだもんね。」

助けられたくなかったよね…。

…もう、涙が出てきそう。
なんでこんなに泣き虫なんだろう。

必死で我慢する。


「言っとくけど、お前が今日のこと“私のせいだ”いうのイケすかねえ。俺はお前を後悔させるために、助けたわけじゃねーんだよ。
てか、…怖くなかったのかよ。お前ビビりじゃん。」
だから、絡まれた理由言わなかったのかな。私が自分を責めると思って…

ちょっと、佐野の顔が赤くった気がする。そんな小さな表情の変化も、私のときめきの対象となる。


「…怖くなかったよ」



だって一番怖いのは…



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