恋する少年 2nd
今の今まで黙って聞いていた雄大が、
俺をじっと見つめながら、
「おまえ言ってたじゃん。
かっこつけなくていい、
かっこつけなくたっておまえはそれでいい。
って、勇作もそうだよ。
なんも考えないで、
なんもかっこつけないで、
勇作の気持ち伝えろよ。」
そう言う雄大の口元は、
かすかに微笑んでいる。
雄大はいっつもそうだ。
俺とか、祐次が悩んでたら
いつも優しい言葉をくれる。
そうゆう気が利いた所が、
モテるんだろうなぁ･･････
なんてバカな事考えている俺は、
祐次と一緒であほなんだなぁ。
