恋する少年 2nd
「なんだよ!!
いきなり話しかけてくんじゃねー!」
「なによ!
いいじゃない別に。そっちがボーっとしてたんでしょ?」
にっと笑いながら言う千秋は、
朝の雄大の顔に似てて・・・・・・
「・・・・・・わかったよ。
じゃあ帰るぞ、鞄とってこい。」
「やったー♪
ちょっと待っててね!!」
走って自分の教室に戻る千秋のうしろ姿を見ながら
「俺ってああゆう顔して笑う奴に
弱いのかなぁ・・・・・・」
つい漏れてしまった声は、
誰にも聞かれなかっただろうか?
ん?ちょっと待て。
俺は千秋の言葉を頭の中でもう一度
リピートする。
『勇作の部屋でゲームしていい?』