のー たいとる

季節はもうすぐ冬。

冬は好き。
だけど、誰かそばにいてほしくなるような。
なんだか寂しくなるから嫌い。


そろそろ、
くるぶしまでの靴下じゃ寒くなってきた。

そんなある日のお昼休み

「やっぱり出会いが必要だよね〜。」


『そうだねー。出会いないもんね、うちら。』


あたしと親友の遥(はるか)は
毎日こんな会話ばっかり。


出会いかぁ〜
何かないかな…



同じ学校の男子は未だに
鬼ごっことかやってるし…


もっと!大人な!
紳士的な人がいればいいのに…


あたしの理想は

明るくよく笑う人で、
でも大人で常識のある…

そんな人。


そう簡単には
いないと思うんだけどね...



毎日同じことの繰り返しの
学校は
少し憂鬱。



色んなことを考えながら
ただ下校のときを待つ。


毎日真面目になんか
やってらんない!!


ちなみにあたしと遥は
帰宅部。


1年前のあの日から。








< 2 / 9 >

この作品をシェア

pagetop