◆
あたしは胸のドキドキに耐えられなくなって目をギュッと瞑った。
「ここじゃなくてもいい?」
先生があたしの腕を掴んだまま聞く。
「えっ?」
あたしは目をパッと開けた。
「ここ、教職員用の駐車場だろ?まだ来てない先生も多い。邪魔になるかもしれないから学習室で教えてやるよ」
「あっ、はい!」
先生は優しくあたしに微笑み、あたしの腕をパッと放して、校舎に向かって歩き出した。
ボーッと先生の後ろ姿を眺めながら、かっこいいって思ってしまう自分がいた。
わからないところがあるなんて嘘だもん。
好きな人が受け持つ授業だよ?
嫌いなわけないじゃん・・・。
今日だって部活がないのに、HRが始まる2時間前に来たのだって先生に会いたかったからだよ。
先生が好きだからだよ?
大声で叫んじゃいたい。
“あたしは先生のことが好きです”って。
「おい、何してんだ?置いてくぞ」
先生が不意に振り返って言った。
「あっ、待ってくださいよぉ!」
そう言って、あたしは先生を追いかけた。
「ここじゃなくてもいい?」
先生があたしの腕を掴んだまま聞く。
「えっ?」
あたしは目をパッと開けた。
「ここ、教職員用の駐車場だろ?まだ来てない先生も多い。邪魔になるかもしれないから学習室で教えてやるよ」
「あっ、はい!」
先生は優しくあたしに微笑み、あたしの腕をパッと放して、校舎に向かって歩き出した。
ボーッと先生の後ろ姿を眺めながら、かっこいいって思ってしまう自分がいた。
わからないところがあるなんて嘘だもん。
好きな人が受け持つ授業だよ?
嫌いなわけないじゃん・・・。
今日だって部活がないのに、HRが始まる2時間前に来たのだって先生に会いたかったからだよ。
先生が好きだからだよ?
大声で叫んじゃいたい。
“あたしは先生のことが好きです”って。
「おい、何してんだ?置いてくぞ」
先生が不意に振り返って言った。
「あっ、待ってくださいよぉ!」
そう言って、あたしは先生を追いかけた。