『夢のつづき…』
『止めて…車…止めてください…』
私は思わず叫んだ
『どうしたの?もうすぐ着くから…』
車が停まった…
私はタクシーから飛び出るように降りた…
よろけて膝をついてしまった…
男もタクシーを降りてくる…
『私…気分が悪いの…帰る…』
私は擦り剥いた膝を押さえながら立ち上がった
『ちょっと、待ってよ…気分が悪いなら少し休んでいこうよ…』
『イヤ…放して…』
強引に私の腕を掴む、その手を振り払った…
そして逃げるように走った…