『夢のつづき…』
二人で駅まで戻り、夕食を食べることにした…
両手に持つ紙袋を春樹は黙って持ってくれた
『重いでしょ…会社の制服とかいろいろ入ってるから…』
『…』
『明日から仕事中も私服なんだ…』
『ふーん…』
駅前の中華店に入った…
食事中…春樹はほとんど話さない…
私が何か言うと一番簡単な言葉を選んで返してくる…
でも嫌な感じではない…
春樹はそんな人なんだ…
少しずつ、知ってゆけばいい…
一緒にいるだけで、私には一つずつ何かが増えてゆく…