『夢のつづき…』
久しぶりに来たせいか…
私の思い過ぎなのか…
以前の部屋とは違って見えた。
できるだけ、アラ探しをしないように、心がけたけど…
もうひとりの存在は間違いなく、私のスペースを占領していた。
会話もなく、ワインを飲みながらテレビを観る…
その間、2回、隆の携帯が鳴った…
隆は携帯に出ない…
なんて…居心地が悪いの…好きな人の部屋に好きな人といるのに…
今日は帰えろう…と思い私は立ち上がった。
『どうした…』
『えっ…と』
帰る……
『泊まっていくんだろ…』
帰る……
『可奈…』
『顔…洗ってくる…』
…なんで…