『夢のつづき…』


「いえ…」


「可奈ちゃん、ちょっと外を見てごらんよ…」


「あ…ハイ…」

カーテンを開けて外を見た

「あ……雪…」


「少し前から降りはじめたんた…ずいぶん積もってきてるだろ…」


「ホント…キレイですね…今年はじめての雪…」


「夜中に降る雪って、いいよね…静かで…」


少しの間の沈黙…

ただ、降り続く雪を見ていた…


我に返った私は、今、早川涼と電話していたのだと思い出した


「あの…それで、早川さんは何か用が…」


「あ…そうだよね…用がないのに電話したんじゃ迷惑だよね…えっと…そうだな…元気?」


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