『夢のつづき…』
ふと見ると、黒のスーツが掛けられていた…
春樹がスーツを着るなんてめずらしいな…
ネクタイ…黒い…
『これって…喪服…』
春樹のところに戻って、目の前で大の字のように立ってみせた…
『オマエ…笑わせてくれるなぁ…』
『やっぱり、春樹のじゃ大きいの…』
『ごめんな…オレ、足が長いから…可奈に合わなくて…』
『あー憎たらしい…ねぇ…あそこに掛けてあるスーツ、春樹が着るんでしょ?』
『あぁ、あれか…明日、ちょっと…な…』
『明日?誰か…ご不幸があったの…』
『知り合いの三回忌なんだ…』
『そうなんだ…』