『夢のつづき…』
視線を感じて、ふと正面を見ると、向かいのベンチに座っている男の人と目が合った…
前髪の隙間から覗く瞳はとても優しかった…
泣いていたの…見られちゃった…
恥ずかしくなった私は下を向いていた…
『可奈…どうした?』
戻ってきた隆が心配そうに顔を覗き込んだ
『目にゴミが入って…もう、平気みたい…』
そう言って微笑んだ私に隆も笑顔を返した…
さり気なく、向かいの男の人を見た…
脚を組み、雑誌を読んでいる…
そこへ…すっと女の人が来て、男の人の隣に座った…
キレイな人…この二人もハワイに行くんだ…