『夢のつづき…』
隆はたまに不満そうな顔をしては、それでいいのか?と言ってたけど、私は笑顔で平気だと答えていた
隆の前途を祝して、その日はお開きになった
帰りに送ってくれると言う隆の申し出を断るのは悪い気がして、二人でタクシーに乗った
連休などには帰って来るから、また四人で会おうと話しながら…
いつしか、二人の思い出話になっていた
楽しそうに懐かしむ私を見て隆は少し淋しそうにつぶやいた
『本当にオレは思い出になっちゃったな…』
『隆…』
『可奈…オレさ、今だに後悔してるんだよ…可奈と別れたこと…』
『何言ってんのよ…』
『オレ、今でも可奈が好きだよ…』