『夢のつづき…』


電話を切ると、激しく降る雨の音だけが聞こえていた…


急に部屋の中が寒く感じて…

不安という恐怖に襲われた…


春樹…

大丈夫だよね…

無事だよね…


向井さんが少し大げさに言ってるだけだよ…



敬子が来た…


この雨の中…急いで来てくれたんだろう…

息を切らして…その肩は濡れていた…


『可奈…向井から聞いたと思うけど…』


『うん…来てくれてありがとう…』


敬子にタオルを渡して、急いで暖房をつけた


『寒かったでしょ…今コーヒー入れるからね…』


『その後、連絡は…』


私は首を横に振った…


『春樹さんなら、きっと大丈夫だよ』


『うん…』


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