『夢のつづき…』
なるべく早く言わないと…
話さないと…
でも…言えない…
そんなふうに、一日一日延ばしていた…
春樹のことを香織に言わないと…
そんなある日…
何も知らない香織は、幸せいっぱいの声で電話をしてきた…
もちろん、香織と健一さんの結婚式のことだ
「可奈、式の日程なんだけど…仕事、休める?」
「あ…あの…」
「準備でバタバタしちゃって…なかなか電話できなくてごめんね…あのね、隆さんは来れないんだって…それで…」
「あ…あの…」
言わなくちゃ…春樹のこと…
こんな時、香織に言うのは辛いけど、でも、言わなきゃ…