『夢のつづき…』
「よかったら食事でもどうかと思ったんだけど…出てこれない?」
「あ…はい…」
「じゃ、十五分後にホテルの前に車で行くから…」
「えっ…はい…」
「じゃ、後で…」
受話器を見つめる…
もう電話は切れている…
どうしょう…
私…返事しちゃった…
涼と会う…
嫌なら断ればよかったのに…
でも…どうして…
涼に…会いたい…
鏡に映る自分に問い掛ける…
あなたにとって涼はどんな存在なの…?
偶然に出会った人…?
それだけの人…?