『夢のつづき…』


涼はアジアン調のアロハシャツ…
胸元からは珍しい石がついたチョーカーが揺れていて…
キャップを深くかぶっていた…


私が見ていたせいかはわからないけど…


『このアロハ…昨日、古着屋で買ったんだ…』


と、少し嬉しそうに涼は言った…


車が走り出した


車内は80’らしき曲が流れている…

涼はハンドルでリズムをとっていた


大通りに出ると、いきなり赤信号に捕まった

仕組まれたエキストラのように、日本人観光客が目の前を通りすぎる…


いくらここがハワイでも、早川涼には気付くだろう…

思わず私は下を向いた


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