『夢のつづき…』
料理を取りに来る人だかりと、知らない人に囲まれて、動けなくなった私はひとまずそこから抜け出そうとした
…ドンっと何かにぶつかり、つまづきそうになった
どうやら横を通り過ぎた女性のバックがぶつかったようだ…
『スイマセ…』
私は言い掛けた言葉を止めた
その人は涼の恋人だった…
彼女は私をジロッと見るとバックを確認し、急ぐように行ってしまった
彼女を目で追うと…その先には涼がいた…
彼女は涼の前でも違う女性とぶつかっていた
やっぱり、あのバック…
箱型の高級そうなブランドのバック…
あんなの持ってたら、この人混みじゃぶつかるはずだ…