『夢のつづき…』
『春樹…今でも無理に記憶を思い出そうとして、その度に苦しんでいるの…だから、そんな事しなくても、今覚えていることだけで生きていけるようにしてあげたい…』
『私が話せば思い出すかもしれない…だって、昔の事は思い出せたんでしょ…』
『今、あなたがいろいろ言ったら、彼混乱するわ…可奈さんは自分の事を思い出してほしいだけでしょ…それは春樹の為を思ってない…』
確かにそうかもしれない…
何よりも私のことを思い出してほしい…
だって私は春樹の恋人なのに…
二人の日々を忘れてしまったなんて…
『可奈さん、春樹のことを今でも思っているなら、春樹のことを一番に考えて…』