『夢のつづき…』
春樹は可奈の後ろ姿をいつまでも見ていた…
そんな春樹に声をかけたのはマリコだった…
『可奈さん…泣いてたわね…』
『マリコ…いつからいたんだ…』
マリコは春樹の隣に静かに座った…
『春樹…可奈さんのこと思い出した…?』
『いや……』
『そう…』
マリコは複雑な表情をしていた…
『でも…ただの知り合いじゃないってことはわかった…でも、思い出せない…彼女も何も言わなかった…』
『それは…あなたの為に言わないのよ…』
『え…』
『可奈さん…本当に春樹が好きなのね…』
マリコは呟くように言った…