『夢のつづき…』
『そうか…そうだったのか…』
春樹は遠くを見ながら何か考えている…
『春樹…』
『藤島さん…って言ったよな、彼…この前会った時に言われたんだよ…あれは…オレに言ってたんだな…』
『言われたって…何を…』
『いや…いいんだ…』
マリコは立ち上がると春樹に頭を下げた…
『ごめんなさい…私…可奈さんのこと、春樹に黙っていたのは…』
『オレが悪いんだ…マリコはもちろん…可奈さんや他の人に迷惑かけて…』
『春樹が悪いんじゃない…ここまで来るのに頑張ったじゃない…だから…以前の事が分からなくても、無理に思い出さなくても、もう、いいんだって…』