夢(ほし)職人ムムと悪魔の鏡
ムムは大きくなりすぎた風にあたふたしました。



そして、両手を広げた為に碧く輝く石が転げ落ちてしまいました。




「ふう、やれやれ……」



老女はため息を吐いて、指をぱちんと鳴らしました。
すると、あんなに激しく動いていた竜巻はピタッと止まり、キューンと縮こまり小さなつむじ風になりました。

――この子は、自分の力の強さを把握しとらんね……?

「……やっぱり、ムム。お前には、夢(ほし)送り(おくり)
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