夢(ほし)職人ムムと悪魔の鏡
はまだ早いね……」



竜巻をしずめ、草原に転がった碧い石を老女はまた強く見つめました。

碧い光を放つ石は、ふわりと浮き上がり彼女の手の中におさまりました。

「そんなっ……師匠(せんせい)お願いです! もう一度チャンスを下さい!」
ムムはひどく慌てた様子で老女を見つめ、大きな声で言いました。


「イヤだね!」

老女はきっぱりした口調で答えます。



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