夢(ほし)職人ムムと悪魔の鏡
「何が、可笑しい! さっさと夢(ほし)を拾っておいで!」
老女は怒鳴り声を上げました。
◇◇◇◇◇◇
「おかしいね……?」
次の日の事です。
今日も工房(アトリエ)でトンカチを握っていたムム。
そこに、いつもと様子の違う老女の声が聞こえます。
「……親方? どうかしたんですか?」
汗を拭って、夢(ほし)を叩く手を止めてムムは尋ねます。
「ムム! 昨日、ちゃんと夢(ほし)