夢(ほし)職人ムムと悪魔の鏡
そう呟く親方をムムは伺いながら見ていました。


「あぁ、入れておやり」

視線に気付いたらしく、ムムに言い放ちました。



「あっ……は、はい」


ムムは窓を開けて、カラスを中に入れました。


「あー…、あー…、ん、よし! やぁ、セルディ。久しぶり」


カラスは羽をつくろい、老女の方へと顔を向けます。


ムムは、目を丸くさせました。
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