夢(ほし)職人ムムと悪魔の鏡
老女は笑いながら空を見て瓶に入ったワインをぐびぐび飲みました。 


「さぁ、ムム! 次はお前がやってごらん」

ワインのビンからブチュっと音をたてて、ムムを見据えます。


「えっ? はい!」

ムムは、返事をすると碧く輝く石をひとつ取りました。

「うっ……」
石を取ったムムは、あまりの石の重さによろめきました。


「ふん、夢(ほし)も持てないのかい? 情けない」



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