明後日のジョー
丹下自身も老いて華やかさのなくなってしまった教え子にはなにひとつ未練はなかったが、
ジョーの気持ちをくんだ丹下は
心配を装った最後の挨拶をジョーに問いかけた


「これから、どうするんだ?」

「焼き芋…」

「焼き芋?」

息のように吐き出したその単語に丹下は少し興味をそそられた

見下したような好奇の目で見つめる丹下に
ジョーは渋々自分の将来設計をうち明かす。

「俺、将来大阪で焼き芋屋さんをやりたいんだ。これからはバイトや派遣で頭金を貯めるつもり」
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