あたしのDarling!!!
校舎裏、そこには沢山の野次馬がいて、大勢の人をかき分けていくと、
真ん中に5組の人達と青アザだらけの朝倉君が倒れていた。
「なんか用?」
5組のやつが言う。
「なんで朝倉君にこんなことしたのよ」
理由もなしに…
「いやー、ラブラブじゃん。彼女が守ってやるってさ、朝倉」
そう言うと朝倉君の背中を蹴った。
う、といううめき声が聞こえる。
「ちょ、お前ら!!!何やってんだ!!!」
学校一怖い先生が入ってきて、野次馬達も、5組のやつらも、走るように逃げて行った。
「大丈夫か!?」
「大丈夫!?」
「朝倉君!」
あたしと晴、先生は朝倉君に駆け寄った。
「だ、大丈夫です(笑)。ちょっと絡まれただけですから…」
そう言うと朝倉君は立ち上がり、制服に付いた砂を少し落として歩いて行った。
「山梨さんに害がなくてよかったよ(笑)」
痛そうな傷がついてたけど、朝倉君は優しく微笑んだのだった。