あたしのDarling!!!
「進路進路進路進路ぉお~!!!」
ぎゃー!!!
「なにやってんのアリサちゃん」
学校帰りの電車の中、まあくんが不思議そうな目で見てくる。
「えー…。進路どうしようかなあって」
思ってさ。
「そっか!明日最終提出だもんね」
そう……
もう調査書明日出さなきゃいけないの!!!!
「先生今週って言ったじゃん…」
まだ水曜日ですよ…
「つーかさ、アリサ日大じゃなかった?」
しょーちゃんに言われたくないよそんなこと。
「日大受ける意味をなくしたもんでね…」
「そだ。はじめて聞くけどまあくんはどうすんの?就職?」
ふと那南が聞いた。
「そっか。言ってなかったっけ。オレは大工なんの!親は設計士だけどオレ頭悪いじゃん?だから作る方に回ってやろうじゃねえかって」
「「「おおおおおお!!!」」」
「マサヒロがちゃんと将来考えてる…」
「まあくんはフリーターだと思ってたよ…」
「あたしてっきり那南についてって居候すんのかと…」
「皆さあ。オレってそんな奴に見えますか」
「「「超見える」」」