あたしのDarling!!!
「嫌嫌嫌!!!こんな奴と一緒なんてやだ!!!」
小さな駅の前で、ぎゃあぎゃあ騒ぐあたし。
近くを通った数人の人が、うるさそうにジロジロ見た。
「じゃーいいよ。勝手に二山越えて家に帰りな」
冷たく言うしょーちゃん。
「…じゃあいる」
ふたやまも越えられないよ。一晩で。
「とりあえず親に連絡すれば?俺は今日遊ぶ予定だったからいいけど、アリサ勝手に出て来たんだろ?ほら」
しょーちゃんの目線のさきには、あたしのいつも着ている部屋着にパーカーを羽織った姿。
…急いで来たからだ。
「…うん」
こうしてあたしは、親に電話することにした。