あたしのDarling!!!
するとしょーちゃんがこっちに来た。
「体育着忘れてた『おばかさん』二人〜」
「え、ひど」
あたしは言う。
「今なんて?せっかく体育着貸してあげようと思ったのに」
「「嘘!!!」」
あたしと那南が同時に言う。
「ほんとー(笑)。まあひとつしかないけどな」
「じゃあアリサ着なよ。アリサ単位やばいんだから〜」
「え、いいよ。しょーちゃんのなんか着れない」
「着れないって『俺の』ってことが恥ずかしくて?あ、好きだからとかいう意味でな。」
「違います!!!きたな…」
そう言いかけたとき、あたしは那南に口をふさがれた。
「馬鹿!!!せっかく貸してくれるんだよ?!愛しのしょーちゃんの体育着!!!」
しょーちゃんには聞こえないくらいの小さな声で那南はあたしの耳もとで言った。
「……借りる」
「おう。ほら。ちゃんと返せよ〜」
そう言ってしょーちゃんは教室から出て行った。