あたしのDarling!!!
放課後、那南とあたしは廊下を歩いていた。
「はあー。うちダメだね。声のでかさは軽音で武器だったのに声のでかさがあだになるとは…」
那南が暗い顔で言った。
「いーよいーよ。もう過ぎたことだし」
那南が反省してんのはわかるから。
『あ、山梨さんだ』
トイレから出た他のクラスの女子が言った。
『わ!朝倉フッたんでしょ?朝倉かわいそー』
聞こえるっつの…
『自分が一番可愛いとでも思ってんじゃないの!?』
『うっわそれまじうざー。きゃはは』
カッチーン。
あたしの額にヒビが入ったとき。
那南がその女子達に殴りかかろうとしたとき。
「おい待てよ。」
冷たく言ったのは、そう。
しょーちゃんだった。