あたしのDarling!!!
「これ、那南とアリサと俺。あんまり似すぎだから買ってきた(笑)」
笑って指差す先のくまは、
派手めなかんじの女の子、
おもいっきり口を大きく開けて笑ってる男の子、
そして、二匹の間で微笑んでいる女の子がいた。
「………。」
自然と顔がゆるんできて、
ますますしょーちゃんがだいすきになった。
「何ヘラヘラ笑ってんだよ。こんな顔他人に見せらんねーっ(笑)」
「うるさい」
いいもん。
嬉しかったんだから笑っただけだよ。
「でわ。よいクリスマスイブを」
手を振りながらしょーちゃんはゆっくり窓を閉めていく。
言いたい。
好きだって。
―言えない。
でも、言わなきゃ。
自然とそう思ってて、窓が閉まったら一生言えない気がして。
「しょーちゃん…!」
あたしはスノードームをぎゅっと掴み、笑って言った。
「ありがとう、好きです」