あたしのDarling!!!




目の前は真っ白。



そこには、真っ白なワンピースを着た晴がいた。




「晴…」



「…アリサちゃん。 私を騙してたんだ?」


「違う!それは違うよ」


「違うくない。松川くんと付き合ってるのは事実でしょ」



「………。」


何にも言えなかった。



「…ごめん」


言っちゃいけない言葉だったけど、言わなきゃいけない言葉だった。




「…ムカつくの。 あんたにも、こんなずるいことばっかする私にも」




そう言うと真っ白な世界の中の晴は続けた。




「本当はこんな私が嫌。真っ白なワンピースも似合わない。あたしは黒い、…真っ黒なの。 ……。もう良いから、どっか行って」


そう言うと晴はフッと消えた。













気が付くと、目の前には静かに眠っているしょーちゃんがいた。





< 234 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop