あたしのDarling!!!
あたしはゆっくりと起き上がる。
また、保健室だった。
「…しょー…ちゃん…」
自然とそうつぶやくと、しょーちゃんの耳がピクッと動いた。
「…アリサ。わっ起きた!?」
「あたし何があったの?」
あたしは聞いた。
記憶がとんでる。やばいなコレ。
「どっかからサッカーボールが飛んできてさ、アリサに直撃したんだ。 で、気を失って運ばれたって訳よ」
「そっか。あーもうさいあく。まさかこれも…」
晴…?
あー、でも疑っちゃダメだ。
「まさかって…誰か思い当たんだろ」
「え、違う違う!!! また最近のさ、ひどいことする奴のしわざかなあって」
必死で言い訳をする。
だけど恋人歴2週間、幼なじみ歴17年のしょーちゃんには、嘘つけるわけなくて。
「言えよ。」
静かに見つめられちゃうもんだから、言うしかなくなる。